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データ

電動工具の残価率ランキング 2026|高く売れる工具・値落ちしやすい工具を実データで比較

公開:2026-07-07
電動工具の残価率ランキング 2026 高く売れる工具と値落ちしやすい工具の実データ比較

同じコードレスインパクトでも、手放すときに 定価の 7 割が中古相場に残る機種と、2 割ほどしか残らない機種 があります。新品の値段は誰でも比べますが、「出口の値段」まで比べて買う人はほとんどいません。この記事は、その出口側の数字だけを 1 ページに並べたデータ集です。

対象は、当サイトが中古相場・買取相場・定価の 3 点を検証して登録している電動工具のうち、残価率を機械算出できた主要 28 機種 (2026 年 4 月時点の相場データ)。掲載全機種のランキングではない点は先に断っておきます。それでも、マキタ・HiKOKI・ボッシュ・DeWALT・Milwaukee・リョービ (京セラ) の主要インパクトドライバー・丸ノコ・ドライバドリルが揃っているので、「どのメーカーの、どの世代が値持ちするのか」の相場観はこの 28 機種で十分つかめます。

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新品価格の比較はどのサイトでもできます。ここでは「手放すときにいくら残るか」だけを見ます。

残価率とは — 中古相場中央値 ÷ 新品定価

この記事でいう残価率は、中古相場の中央値を新品定価 (メーカー標準小売価格) で割った値 です。たとえば現行のマキタ TD173DRGX なら、中古相場 3.5 万〜5.5 万円の中央値 45,000 円を定価 83,000 円で割って 54.2%、という計算になります。

前提を 3 つ明記しておきます。

  1. 元データ: 当サイトが機種ごとに登録・保守している中古相場 (フリマ・オークションの実売帯)・買取相場・定価。中古と買取の相場は 2026 年 4 月時点 の値です
  2. 対象: 掲載 1,103 機種のうち、この 3 点が揃って機械算出できた 28 機種。全機種ランキングではありません
  3. 外れ値の除外: 計算が成立しない機種は機械的に除外しています。たとえば 40Vmax の TD002G は、中古流通がバッテリー付きセット中心 (中央値 57,500 円) なのに定価が本体単品 (31,100 円) のため、残価率が 1 を超えてしまい対象外にしています

つまりこのランキングの数字は、誰かの感想ではなく 登録データからの割り算だけ でできています。

残価率 54.2% = 「8.3 万円で買った工具が、中古市場では 4.5 万円の値札で流通している」という意味。

残価率ランキング — 検証済み 28 機種 (2026 年)

28 機種の残価率の中央値は 46.2%。ざっくり言えば、主要どころの電動工具は「定価の半分弱で中古流通している」のが 2026 年の相場観です。そのうえで、上と下では 50 ポイント以上の開きがあります。

上位の顔ぶれ — 「現行世代」と「定価が手頃な人気機」が強い

1 位の Milwaukee M18FID2 は 72.9% と突出しています。定価 29,480 円に対して中古中央値 21,500 円。国内では取扱店が限られるブランドで、定価に対して中古の値札が高止まりしている構図です。2 位の HiKOKI WH18DC も 63.3% で、定価 26,840 円の 18V 普及機が 1.2 万〜2.2 万円で流通しています。

3 位以下は、マキタ TD173DRGX 54.2%、DeWALT DCF887 53.5%、HiKOKI DS18DD 53.4% と、各ブランドの現行主力が 5 割台に並ぶ 展開です。上位 5 機種はすべて現行機 (廃番ではない) で、共通するのは「新品がいまも普通に売られていて、指名で探す買い手が中古市場にもいる」ことです。

下位の顔ぶれ — 廃番・旧世代・旧電圧に値落ちが集中する

最下位の BID-1260 は 22.2%。2006 年発売の 12V 機で、とうに廃番です。ワースト圏にはほかに TD170DRGX 29.3% (2016 年発売・廃番)、WH36DA 31.3% (2017 年発売・廃番)、BID-1806 31.8% (2014 年発売・廃番) が並びます。

下位 6 機種はすべて廃番機です。この 28 機種のデータで見る限り、残価を最も削るのは「後継機が出て世代が古くなること」 で、次いで 12V・14.4V といった旧電圧プラットフォームであることが効いています。同じ「動く工具」でも、後継が 2 世代先に進んだ機種の中古値札は容赦なく下がります。

カテゴリ別の傾向 — 丸ノコ > インパクト > ドリル

カテゴリごとの残価率の中央値は次のとおりです。

丸ノコは 6 機種すべてが残価率 43.1% 以上に収まり、2016 年発売で廃番の HS631DRGX でさえ 50.0% を保っています。インパクトドライバーは上下の差が激しいカテゴリで、72.9% から 22.2% まで散らばりました。世代と人気の差がそのまま値札に出ます。ドライバドリルは中央値 40.9% と 3 カテゴリで最も低く、DF484DRGX (37.0%) のように現行機でも 4 割を切る例があります。

なぜ差が出るか — データに写っている 3 つの要因

一般論での断定は避けて、この 28 機種の数字に実際に写っている範囲で整理します。

1. 世代交代 — 型番が 1 つ古くなるごとに残価が削れる

最もはっきり出ているのがこれです。マキタ 18V インパクトの TD17x 系列を新しい順に並べると、残価率は 54.2% (TD173DRGX) → 46.8% (TD172DRGX) → 38.5% (TD171DRGX) → 29.3% (TD170DRGX) と、階段状に下がります。HiKOKI の 36V インパクトも同じ形で、WH36DD 52.6% → WH36DC 45.6% → WH36DA 31.3% という下落カーブです。4 世代の中身の違いは TD17x 系 4 世代比較の記事 で確認できます。

2. ブランドと機種の人気 — 同じ 18V インパクトでも 41.1 ポイント差

同じ 18V のインパクトドライバーでも、M18FID2 の 72.9% とリョービ BID-1806 の 31.8% (2014 年発売・廃番) では大差です。プロ向けブランドの主力機は中古でも指名買いされ、DIY 向けエントリー機は「中古なら数千円」の扱いになる、という市場の評価がそのまま残価率に出ています。

3. 電圧プラットフォーム — 12V・14.4V 世代は出口が細い

ワースト圏の BID-1260 (12V)、FWH14DGL (14.4V)、DF474DRGX (14.4V) は、いずれも現行の 18V・36V 主流から外れた電圧の機種です。バッテリーを共用できる仲間が減っていくプラットフォームは、中古の買い手も細ります。例外として 14.4V の TD162DRGX が 51.7% と健闘しており、「旧電圧でも定番機は別」という但し書きは付きます。HiKOKI のマルチボルトのように 36V と 18V を両用できる設計もあるので、プラットフォームの将来性は T-PWR と旧マルチボルトの記事40Vmax と 18V の乗り換え判断の記事 もあわせて見てください。

買う側の視点 — 残価率が高い機種は「損しにくい買い物」

このデータは売る人だけのものではありません。むしろ 買うときにこそ効きます。残価率の高い機種は、数年使って手放しても投資の半分前後が返ってくる。つまり「実質の保有コスト」が見た目の価格より小さいということです。

たとえば TD173DRGX は定価 83,000 円ですが、買取相場の中央値は 32,500 円 (2026 年 4 月時点)。仮に買取中央値で手放せば、実質負担は差し引き 50,500 円まで下がる計算です。一方、残価率 3 割を切る機種は「使い切る」前提で選ぶ方が合理的です。高いか安いかは新品の値札だけでは決まりません。

迷ったら、このランキング上位の現行機 — 残価率 5 割超のゾーン — から選ぶのが、出口まで含めて損の少ない買い方です。

なお、実際に「売る」段階の話 — 世代が落ちる前に手放すタイミングの見極めや、買取とフリマの使い分け — は マキタ 18V の売り時の記事 で相場カーブから整理しています。フリマで中古を買う・売る際の注意点は メルカリ中古工具の注意点の記事 をどうぞ。

まとめ — 残価率は「出口から見た工具の実力」

  • 28 機種の中央値は 46.2%: 主要電動工具は定価の半分弱で中古流通している (2026 年 4 月時点)
  • 1 位は Milwaukee M18FID2 の 72.9%: 上位はすべて現行世代の人気機
  • 最下位は BID-1260 の 22.2%: 廃番×旧電圧×エントリー帯に値落ちが集中
  • カテゴリでは丸ノコが最も値持ち (中央値 50.3%)、ドライバドリルが最も低い (40.9%)
  • 買うときは残価率 5 割超の現行機を選ぶ と、手放すときに損しにくい

各機種のページでは、この残価データの元になった中古相場・買取相場・新品実勢価格を機種ごとに掲載しています。気になる型番は インパクトドライバーカテゴリ などから個別ページで確認してください。

よくある質問

残価率はどうやって計算していますか?

中古相場の中央値 ÷ 新品定価 (メーカー標準小売価格) です。中古相場・買取相場は当サイトが機種ごとに登録している 2026 年 4 月時点の実売帯を使い、集計はすべて機械計算で行っています。中古流通がセット中心で定価が本体単品の機種 (TD002G など) は、基準が揃わないため外れ値として除外しています。

全機種のランキングですか?

いいえ。当サイト掲載 1,103 機種のうち、中古相場・買取相場・定価の 3 点が揃って検証済みの 28 機種のみです。主要ブランドの売れ筋インパクト・丸ノコ・ドリルはカバーしていますが、対象機種は今後のデータ整備にあわせて広げていきます。

残価率が高い機種を買うメリットは何ですか?

手放すときに投資が返ってくる割合が大きいこと、言い換えると「実質の保有コスト」が小さいことです。定価 83,000 円の TD173DRGX でも、買取中央値 32,500 円で手放せば実質負担は 50,500 円という計算になります。買い替えサイクルが早い人ほど、残価率の差は効いてきます。

中古相場はどのくらいの頻度で変わりますか?

本記事の中古・買取相場は 2026 年 4 月時点の登録値です。相場は世代交代や後継機の登場で動くため、実際に売買する際は各機種ページの最新の価格情報とあわせて確認してください。