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HiKOKI T-PWR (BSL3650MVT) と旧マルチボルトの違い|買い替えるべきか・互換性を公式情報で整理

公開:2026-07-07
HiKOKI T-PWR BSL3650MVT と旧マルチボルト蓄電池 BSL36A18X系の比較

2026 年 2 月、工機ホールディングスジャパンが次世代バッテリー「T-PWR (ティーパワー)」のシリーズ化を発表。36V クラスの新型 BSL3650MVT の登場で、「手持ちの BSL36A18X / BSL36B18X から買い替えるべきか」「そもそも今の 36V 工具で使えるのか」が気になっている人は多いはずです。

先に結論を書くと、旧マルチボルトの全とっかえは不要です。旧 4 モデル (BSL36A18X / A18BX / B18X / B18BX) は公式発表でデザインを刷新して継続すると明言されており、廃番にはなりません。一方で T-PWR の出力 2,160W は丸のこの木材切断量約 2.2 倍という公式実測付きの実力差なので、丸のこ・グラインダなど高負荷の 36V 機が主力なら、次の買い足しから T-PWR に切り替える価値があります

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T-PWR は公式の「使えない機種リスト」に無ければ手持ちのマルチボルト機にそのまま挿せます。まず自分の型番の確認が最短です。

公式スペックで見る T-PWR と旧マルチボルトの違い

HiKOKI (工機ホールディングス) 公式サイトの製品ページ掲載値を並べます。

ポイントは 4 つ。

  1. 出力 2,160W は旧 B18X 系の約 1.5 倍: タブレスセル化で内部抵抗を減らし、電力供給を底上げしたというのが公式の説明です
  2. 容量最大なのに B18X 系より軽い: 36V-5.0Ah (18V 機では 10.0Ah 相当) で、質量 960g・全長 127mm は B18X 系 (1,020g・134mm) より軽く小さい
  3. 充電時間は逆に伸びる: 公式値は約 50 分 (急速充電器 UC18YDML(S) 使用時)。A18X 系の実用充電約 19 分という回転の速さは旧型だけの強みです
  4. 価格は税別 36,000 円: 旧 B18X (29,400 円) との差は 6,600 円。Bluetooth 付きの BSL3650MVBT は 39,100 円です

実力差の公式実測は、36V コードレス丸のこ C3606DB でツガ材 (厚さ 60×長さ 300mm) を切る条件で、BSL36B18X/B18BX 比の高負荷作業量 (木材切断性能) 約 2.2 倍。出力 1.5 倍が高負荷作業では 2 倍超の差になる、が公式の主張の核です。

T-PWR は「旧最大容量より軽くて大容量・出力 1.5 倍」。ただし充電時間と価格、Bluetooth 非搭載は旧型に分がある。

発売時期に注意 — BSL3650MVT はまだ発売前 (2026 年 7 月時点)

発表時 (2026 年 2 月 9 日のニュースリリース) は「BSL3650MVT が 2026 年 3 月中旬・税別 34,000 円、BSL3650MVBT が 2026 年夏・36,900 円」でしたが、2026 年 7 月時点の公式製品ページでは BSL3650MVT / BSL3650MVBT とも「2026 年夏発売予定」表記で、希望小売価格も 36,000 円 / 39,100 円に改定 されています。

「今すぐタブレスが欲しい」場合の現実解は、2024 年発売済みの第一世代 T-PWR (出力は同じ 2,160W・容量 4.0Ah) です。

  • BSL3640MVT (税別 33,000 円): 36V-4.0Ah / 18V-8.0Ah・出力 2,160W・980g・充電約 40 分・Bluetooth なし
  • BSL3640MVBT (税別 35,900 円): 同スペックで Bluetooth あり

旧 36V 機で使えるのか — 互換性の公式整理

最大の疑問はここでしょう。T-PWR は旧型と同じ「36V/18V 両用」のマルチボルト蓄電池で、基本的には手持ちのマルチボルト対応機にそのまま装着できますWH36DDWH36DC といったインパクトドライバは公式の除外リストに載っておらず、使用可能です。

ただし公式製品ページには「ご使用いただけない製品」として次のリストが明記されています (カッコ内は旧形)。

AW18DBL、(C18DBL)、(C3605DA)、(C3605DB)、C3605DC、C18DYBL、(C3605DYA)、C3605DYB、C3605DYC、(CD18DBL)、CL18DSL、CR36DYA※、CS3630DB※、CS3635DB※、G18DSL2、N18DSL、(NP18DSAL)、(R18DSAL)、RP3608DA※、RP3608DB※、UB18DA※、UB18DB※、(UB18DEL)、UF18DSAL、(UL18DA、UL18DSL)、UM36DA※、UR18DSDL、(UR18DSML)、US18DA※、UV3628DA※、VB3616DA※、WHP18DA

※印の機種は「箱やケースに新マルチボルトバッテリー対応マークがあれば、ご使用いただけます」とされています (発売済みの 3640 系も同一リスト)。注意したいのは、丸のこの C3605DC のように 比較的新しい 36V 機でもリストに入っているものがある こと。買い替え判断の前に手持ちの型番を突き合わせてください。

逆方向は従来どおりで、マルチボルト機に旧世代の BSL3620・BSL3625・BSL3626・BSL3660 や BSL18XX・BSL14XX シリーズが使えない (公式ページに明記) 点は T-PWR 登場後も変わりません。

Bluetooth 非搭載の落とし穴 — 細ビスモードは使えない

BSL3650MVT / BSL3640MVT に Bluetooth 機能はありませんWH36DD の目玉機能である細ビスモードは、公式に「Bluetooth 蓄電池を装着し、アプリで本モードを有効にし、使用してください」とされているため、Bluetooth なしの T-PWR では使えません。

アプリ連携派は、発売済みの BSL3640MVBT を選ぶか、2026 年夏発売予定の BSL3650MVBT を待つかの二択。手持ちの A18BX / B18BX も Bluetooth 搭載なので、細ビスモード用に旧型を 1 本残す運用も現実的です。型番の読み方は BSL36A18BX と BSL36B18BX の比較記事 にまとめています。

買い替え判断 — 3 つのケースで整理

丸のこ・グラインダなど高負荷 36V 機が主力の人: 買い替え価値が最も大きい

切断・研削系は電池の出力が作業スピードと粘りに直結する層で、公式実測の「木材切断性能約 2.2 倍」が最も効きます。バッテリーの寿命交換や買い足しのタイミングで T-PWR に切り替える価値があります。急ぐなら発売済みの BSL3640MVT、容量重視なら夏予定の BSL3650MVT。ただし C3605DC など除外リスト該当機では使えません。

インパクトドライバ中心の人: 急がなくてよい

WH36DD クラスのインパクトはもともと BSL36A18BX (740g・実用充電約 19 分) との組み合わせが公式標準セットで、軽さと充電の回転で完成されています。T-PWR は 960g と 220g 重く、充電も約 50 分。ネジ締め中心なら 旧 A18X 系の軽快さのほうが実利がある 場面は多く、細ビスモード派ならなおさら Bluetooth 付き旧型の続投が合理的です。使い方の全体像は WH36DD レビュー を参照してください。

旧 A18X / B18X をいま買うのはアリか: アリ

公式発表では旧 4 モデルは デザインを刷新して継続 とされており、供給が絶たれる立ち位置ではありません。軽さ (740g)・実用充電約 19 分・希望小売価格で 6,600〜10,200 円安い、という T-PWR に無い強みもそのままです。マルチボルト機全体の揃え方は マルチボルト 36V の選び方記事 にまとめています。

なお、同じ「バッテリーの世代交代」でもマキタ側は事情がまったく違います。40Vmax は 18V と互換性が無いため、買い替えは二重投資の問題になります。マキタ派の判断は 40Vmax と 18V の乗り換え判断の記事 で整理しています。

まとめ

  • T-PWR (BSL3650MVT) の実差: 36V-5.0Ah・出力 2,160W・960g で、旧最大容量モデルより軽くて大容量。丸のこの木材切断性能約 2.2 倍の公式実測つき
  • 弱点も明確: 充電約 50 分・税別 36,000 円・Bluetooth なし (細ビスモード不可)
  • 互換性: マルチボルト共通の 36V/18V 両用。ただし公式「ご使用いただけない製品」リスト (C3605DC 等) の確認が必須
  • 買い替え判断: 高負荷機主力なら次の買い足しで移行、インパクト中心なら急がない、旧型の新規購入もアリ

よくある質問

T-PWR (BSL3650MVT) は旧マルチボルト対応の 36V 機で使えますか?

基本的に使えます。WH36DD / WH36DC などは公式の除外リストに載っていません。ただし「ご使用いただけない製品」リスト (C3605DC、CL18DSL、WHP18DA など) に該当する機種では使用できず、※印の機種は箱やケースに新マルチボルトバッテリー対応マークがある場合のみ使用可能です。

BSL3650MVT で WH36DD の細ビスモードは使えますか?

使えません。BSL3650MVT に Bluetooth 機能はなく、細ビスモードは公式に Bluetooth 蓄電池の装着とアプリでの有効化が必須とされています。Bluetooth 対応のタブレスが必要なら、発売済みの BSL3640MVBT か、2026 年夏発売予定の BSL3650MVBT を選んでください。

BSL3650MVT の発売日はいつですか?

2026 年 2 月 9 日のニュースリリースでは 2026 年 3 月中旬発売予定とされていましたが、2026 年 7 月時点の公式製品ページでは「2026 年夏発売予定」に変わっています。希望小売価格も発表時の税別 34,000 円から 36,000 円に改定されています。

旧マルチボルト (BSL36A18X 系) は廃番になりますか?

公式発表では、旧 4 モデルは「デザインを刷新し、視認性とブランド統一感を高める」として継続する方針が示されています。即廃番ではないため、軽さや充電の速さを重視して旧型をいま買う判断も成り立ちます。

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